
以前の記事でも書いた通り、最近はPLOTTERのナローサイズのバインダーを使っています。
作業服の深めのポケットや、ジャケットの内ポケットに入れておくにはちょうどいいサイズで、持ち歩き用の手帳としてかなり気に入っています。
Plotterのシュリンク・ナローサイズ・ブラックを買った
ただ、使っているうちに少し気になってきたのがリフィルです。
市販のリフィルを買えばそれで終わりなのですが、微妙にかゆい所に手が届かない。
カフェで手帳書いている時に、ふと手元にあった少し幅広のレシートを重ねてみたところ、これがナローサイズのリフィルにかなり近い。
「あれ、これサイズ合ってない?」
と思って調べてみると、どうやらPLOTTERのナローサイズと、いわゆる3インチ幅のレシート用紙がかなり近いサイズっぽい。
そこで急に、レシートプリンタでリフィルを自作できるのでは、という方向に興味が出てきました。
⚠ 注意事項
・設定内容やプログラムの内容は、用途・環境に応じて適切なものが変わります。
・各種設定値や環境情報についてよく理解を深め、壊れてもよい環境で十分に検証してください。
・なるべく正確に書くよう心掛けていますが、本投稿内容を実施される際には自己責任の下でお願いいたします。
ヤフオクでサーマルプリンタを探す
レシート印字用のサーマルプリンタは、店舗のレジまわりで使われているあれです。
新品で買うとそれなりにしますが、ヤフオクを見ていると中古品がわりと手頃な価格で出ています。
飲食店や小売店で使われていたものが流れてくるのか、型番にこだわらなければ選択肢はそれなりにあります。
今回はBUSICOMのサーマルプリンタを購入しました。
型番的には、CITIZENの製品をBUSICOMがOEMしているっぽいCT-S253です。
USBとLAN経由での印字に対応しているようだったので、
「まあ、どちらかで何とか動くだろう」
くらいの気持ちで購入しました。

こういう中古の業務用機器は、ドライバが落とせなかったり初期化出来なかったり印字が出来るまで少しハマることもありますが、USBかLANのどちらかが使えれば何とかなるだろうという雑な判断です。
本来はレシートを印字するためのものですが、今回は完全に「手帳リフィル印刷機」として使います。
業務用機器を、本来とは少し違う用途に転用するのはちょっと楽しいです。
ESC/POSで印字できるらしい
購入したものの、当然ながら最初からすんなり動いたわけではありません。
中古の業務用プリンタなので、まずは本体をリセットしたり、IPアドレスを確認したり、初期設定をやり直したりと、しばらく四苦八苦しました。
(ただ、この時間が一番楽しいのと、初めて印字出来た時が一番うれしかったり、楽しかったり!)
USBでもLANでも印字できそうではあるものの、普通の家庭用プリンタのように「ドライバを入れたらすぐ印刷」という感じではありません。
色々調べながら試していくと、このプリンタはどうやらESC/POSに沿ったリクエストを送信すると印字できるようです。
ESC/POSは、レシートプリンタなどでよく使われる制御コマンドの形式です。
文字列だけではなく、カット、改行、文字サイズ、装飾などもコマンドで指定できます。

せっかくなので、今回はブラウザから印字できる簡単なプログラムを作って、自分のノートパソコン内で動かす形にしました。
画面上で印字内容をプレビューしつつ、IPアドレスとポートを指定して、LAN経由でプリンタに送信するような作りです。
プリンタのIPアドレスも設定できるようにして、ブラウザからボタンひとつで印字できます。
最初は「とりあえず1枚出せればいいか」くらいの気持ちでしたが、日付や曜日、罫線を入れていくうちに、思ったより実用的な週間リフィルっぽくなってきました。
ノートパソコンの中でテンプレートを編集して、そのまま手元のサーマルプリンタに流し込む。
この工作感がかなり楽しいです。
レシート用紙をPLOTTER用リフィルにする
レシートの幅は元々ナローサイズと同じなのでもともと調整は不要。
レシート用のロール紙なのでPLOTTERのナローサイズの縦の長さに合わせて自動カットするように調整。
そこに穴あけパンチで穴を開けて、バインダーにセットします。

写真の通り、横幅はかなり自然に収まります。
市販のリフィルと重ねても、違和感は少なめです。
むしろ、サーマルプリンタ特有のドット感があって、これはこれでそれっぽい雰囲気があって個人的な癖が刺激されます。

今回は予定表っぽいフォーマットを印字してみました。

日付、曜日、罫線、ちょっとした予定。
このくらいの内容なら、レシートプリンタでも十分読めます。
印字速度も速いので、思いついたフォーマットを試して、失敗したらすぐ出し直せるのも良いところです。
紙は無駄になりますが、サーマルプリンタなのでインク不要なのが良いです。
デメリットもある
もちろん、良いことばかりではありません。
まず、感熱紙なので長期保存には向きません。
熱や光で印字が薄くなっていく可能性があります。
それから、印字出来るのはどうあがいても片面印刷です。
普通の紙のリフィルのように両面をしっかり使う、という運用には向いていません。
紙質もいわゆるレシートなので、万年筆や水性ペンでしっかり書き込む用途にはあまり合わなそうです。
(レシート用紙も何種類かあるようなので、色々研究したい)
ただ、自分の場合、PLOTTERのナローサイズに入れているメモは、そもそも長期保存する前提ではありません。
数日から数週間くらい使って、必要なものだけパソコン上のメモに転記する。
紙のリフィルは役目が終わったら処分する。
そういう使い方なので、感熱紙のデメリットはそこまで気になりませんでした。
自作リフィルとしてはかなり面白い

実際に作ってみると、思った以上に楽しいです。
テンプレートを自分で作れるので、週間予定、買い物メモ、作業ログ、チェックリストなど、用途に合わせて自由に出せます。
特にナローサイズは紙面が細いので、普通のプリンタで印刷してカットするのは個人的はかなり面倒なので、レシートプリンタで印字して穴を空けるだけの運用が個人的には好きです。
PLOTTERのバインダーに合わせるリフィルとして見ても、思ったより収まりが良く、見た目も悪くありません。
市販品のきれいなリフィルとは別方向ですが、これはこれで道具感があります。
レシートプリンタ、感熱紙、穴あけパンチ。
だいぶ遠回りなことをしている気もしますが、こういう無駄な工作が意外と日常の道具を使いやすくしてくれたりします。
しばらくは、PLOTTERナローサイズ用の自作リフィルとして運用してみようと思います。
(予定は公開しても影響の無いページを選んで写真撮っているのでご安心ください。他のページはお仕事内容がたっぷり詰まってて写真に出せない。。。。)